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トヨタ カムリハイブリッド 試乗記

トヨタ カムリハイブリッド

カムリの初代は、セリカカムリとして、カローラ店のカローラの上の車種として1980年に登場し、中身は欧州向けカリーナだったそうです。CMのキャッチフレーズも、「男30、GTアゲイン」と、大人のスポーツセダンを意識したものが流れていました。この後輪駆動期は2年で終了し、昭和57年にはFWD化されて兄弟車ビスタを伴って登場し、現行に至るまでFFは貫かれ、自動車メーカー日本軽視の象徴とも言える7代目の後継の、8代目日本仕様カムリはハイブリッドとなり、セダンのハイブリッド車を求める層の需要を受けることになりました。同じクラスには”SAI”と”レクサスHS250″もあり、トヨタの戦略が混迷していることが伺えます。その中でカムリは、比較的シンプルでセダンらしいクラシカルなスタイルで登場し、独自の立ち位置となっています。そんな歴史あるカムリハイブリッドに試乗された、車の歴史やメカニズムにも非常に詳しいmotoさんの試乗記を紹介いたします。
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カムリハイブリッドハイブリッドシステム

トヨタ カムリハイブリッド 試乗記3

エンジンは、2AR-FXEエンジンを搭載しています。トヨタの2000cc超クラスの新エンジンで、レクサスRXで登場したものです。地味な登場かつ2000cc超クラスの縮小によって、あまり報道されていません。クラウンハイブリッド登場時にようやく話題になったほどです。

エンジン型式から読み取れるように、アトキンソンサイクル方式を採用しています。最高出力は160馬力で、オットーサイクル(普通のエンジン)の2500ccエンジンにも並ぶほどの出力を示しています。高出力、高効率を目標に開発されたエンジンで、一説によるとこのエンジンのクラウン用直噴2AR-FSEは、熱効率が30%台の後半にも達する模様です。

街中では、加速の状態を景色の流れやスピードメーターでしか知ることが出来ず、運転士の操作を運転士自身の感覚に反映させづらくなっています。この傾向は、エンジン出力が大きいTHS-Ⅱに乗って、初めてわかりました。その他、ハイブリッドとしての基本的なシステムはプリウスと同様です。電池もニッケル水素、駆動系もTHS-Ⅱ動力分割機構となっています。

乗り心地・運転時の感想

サスペンションは、カムリ伝統の前後ストラットを採用しています。サスペンション自身もやや硬めに調整しているようで、突っ張った印象が強いですが、街中の交差点を曲がる程度の横力では、ほとんどロールしない印象でした。

トヨタのハイブリッド車のブレーキは、回生ブレーキを採用していますが、軽いブレーキング時にペダルが吸い込まれるような違和感があるのは皆さんもご経験の通りだと思いますが、なめらかに停車することが難しくなってしまっています。この試乗車は特にその傾向が強く、試乗中になめらかに停車することは困難でした。ブレーキペダルから足を離した時のペダルの戻りも非常に悪く、床か足にガムでもこびりついているのか、と思うほどでした。

当然のことながら、電動パワーステアリングを採用しています。これまた路面の状態を全く伝えないステアリングで、グリップの加減を伝えないのはもちろんですが、ステアリング中央付近の座りもよくありません。ボデーの剛性感は他社の同クラスの車両と比較するとやや落ちる印象と感じました。

エクステリア

トヨタ カムリハイブリッド 試乗記1

外装は、旧型カローラアクシオと同じデザインテーマで、スポーツセダンらしい構えた顔立ちになっています。私が個人的に気に入ったのは、Aピラーとエンジンフードの線の交点が、フロントドアの前端と交わっていることです。なんでも少し前までのセダンは、フロントドアの前端が、この交点よりも後ろにあって、キャビンフォワード感、ないしはビッグキャビン感を演出するのだそうですが、なんとなく前のめりな印象や、全体的に寸づまりな印象になるため、私は嫌いです。

インテリア

トヨタ カムリハイブリッド 試乗記2
内装は、抑えたマークX調とでも言いましょうか、銀色がほどよく採用されていて、好ましい印象です。ダッシュボードはやや高く、前方の視界をやや悪くしています。その他のピラーは、クオーターピラーがやや太いかな、と思う程度で、視界はまあまあです。しかし、室内は黒一色で、なんだか寒々とした印象です。グレーは営業車と言われ、ベージュはジジババ臭いと言われ、青は消滅してしまい、黒しかないのも分かるのですが、もうちょっとデザインが欲しいように思います。

トヨタ カムリハイブリッド試乗総評

当初は、スポーティーで高級感あふれるスポーツセダンを予想して乗り込んだのですが、アメリカでのカムリの性格が強く出ていて、どちらかというと大きなカローラという印象です。スタイルは若干没個性かもしれませんが、車らしいスタイルでもありますので、気になる人は多いと思います。

カムリを選ぶ理由は、車らしいスタイルが好き・立派に見える4ドアセダンが欲しく、燃費が良ければあとのことは気にしない。という人だけでではないかと思います。かく言う私もこの車のスタイルは結構好きで、非常に期待をしていたのですが、あまりの操縦感覚の悪さに、その気持ちは吹き飛んでしまいました。車に興味がない人も、是非ライバル車を試乗してからこの車を検討して下さい。その違いは、興味がない人でもはっきりと分かるものです。

注意、この試乗記はご本人に連絡をとり許可を頂いて掲載しています。評論家・モータージャーナリストでは無いあくまで一般人(個人の方)の主観による意見・感想です。シークドライブでは、その正確性・速報性・合法性・完全性・有用性など、いかなる保証もいたしませんので、利用者自身の判断でご利用下さいますようお願いいたします

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